美術展・妹レコメンド
2013年8月31日
名古屋に住んでる妹が泊まりにきた。
とりあえず近所の居酒屋で、お気に入りの美術展↓
に行って来いと熱弁している。
1、東京都現代美術館
何時間あっても足りないらしい
たった16ページに人間の尊厳を謳いあげる力量と迫力、だそうな
2、アンドレアス グルスキー展 写真展です
国立新美術館 9/16まで
ドイツの写真家さんだそうな。 写真だし何にも解説もないけど、本当には無い景色なんだけど、写真。解釈はその人の主観次第。というかマグリットのようなシュルレアリスム?らしい。 行かねば。
と、四谷三丁目の居酒屋のんきにて、只今妹熱弁ちう。
2013年9月14日
で、観に行ってみた。
妹に薦められた二つの展示会 熱弁するはず、流石に面白かった。
東京現代美術館 まんがのチカラ
主に手塚vs石ノ森。
生い立ち 作品 人柄 人間関係 が内容で、原画も当然ながら沢山飾ってあり、ファンならつい、しげしげと。時間が幾らあっても足りない。 一言感想でいうと、 手塚治虫ってやっぱり巧いなぁ 偉大だと再確認。
原画見て納得。 小さなコマをA1サイズに拡大してもとっても美しい。 遊びに行っちゃって、締め切りギリギリに戻って来るから、心配していた弟子達(石ノ森たち)が原稿代筆しておいてくれるのに、殆ど書き直しちゃうそうな。勿体ない。
でも原稿並べてみるとやっぱり違う。力強さと伸びやかな感じが。手塚治虫は漫画をお金儲けの道具として扱わなかった、っていうことかな。 弟子?の漫画さんたちが真似してもしきれないペンの魅力を判っていて、完全主義な人柄なんだろうと。
昔からだけど、やっぱり手塚治虫がいいよねって、あらためて思った。
アンドレアス グルスキー展 (写真展)
夢想の世界を切り取って見せるシュルレアリスムというより、神の視点。(大げさかもしれないけど)
ミクロをマクロに美しく、ドライだけど温かい感じ。 禅が好きなのかな。 カミオカンデとかトヨタ、ホンダ、トイザらスとか、親日家なのかな? 日本向けの展示だからか。イタリアだと題材がフェラーリになるのかも?商売気があるのか、純粋に日本好きなのか。
作品から受ける私への効果?としては、日常の細かい嫌な気分が吹っ飛び、穏やかな気持ちになれたこと。そんな視点を持てる展示会。 空を見上げると、ひょっとしてグルスキーが遥か遥か上空から見下ろしているかもしれない。彼にかかれば泥臭く些少な大衆の日常も、美しい模様として切り取って見せてくれる。という神サマっぽい魅力があると思った。 こっちはまだ少し期間あるので、ぜひオススメです。