頭の中がやかましい
特に、人とのコミュニケーションでやらかしてしまった後は、いつまでも頭の中がやかましい。
一本釣りの勝負に挑んで、相手との力量差がありすぎ逃した時など。
しっかり実力のある人は、一言ひとこと、受け答えも的確だ。
相手の話をちゃんと聞いて適切に処理された答えをソツなく返す。
力の足りない人は、相手の話を聞きかじり、自分の心の中にある思いを返す。つまり度合いに依るがとんちんかんなのである。そういう返答がたまになら見逃してくれても、数が増えると、ああこのひとは、と対等でない人間であることがバレテしまう。メッキがはがれるように、自分へ抱いていただろう魅力というかイメージは崩れてゆく。
そのことにその場で気づいてすぐ修正できればまだマシなのだが、大抵は後から気付く。
そのあとの相手の反応から推測し、記憶を反芻したなら、やらかしてしまったポイントの数々が思い当たる。その記憶の風景を思い出すたびに、記憶の中の自分をもう一人の自分が罵倒する。罵倒されると、記憶の中の自分というより、リアルに今ここに存在する自分がいたく傷つき、苦しい。
私の中に3人の自分がいて、ぐるぐる回るように、
やらかし→罵倒し→傷ついている
ついには心の悲鳴がうめき声となってリアル今ここの自分の口から発せられる。
大声で奇声をあげる頭のおかしい人が思い出される。
そういう人は、自責の念が強すぎて、耐えられなくなってついには気が狂ってしまったのだろうか、とも思う。私もこのままいくと、あの人たちの仲間入りしてしまうのだろうか。頭の中でやかましくひびく罵倒の声に、自分はいつまで耐えることができるだろうか。
生きてゆくのに、精神力って大事だなと思う。
もっと、心が強くないと。