okyom2's diary

シンプルな生活スタイルや忙しさに負けない身体メンテをストイックに追求しつつ、人生たのしんでいます。東京・中央区日本橋エリアに主に出没。屈折気味なのが玉にキズ(笑)

梅満開~浜町・好文画廊

まだまだ寒いけど、少し冷たさがゆるんだこのごろ。

浜町中の橋交差点の好文画廊さんの梅が満開だ。
(2月27日)

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ちょっと前に撮った3分咲きの写真。
(2月13日)

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梅はゆっくり花ひらくのですね。
桜は一気に咲いてパッと散ってしまうから、咲き方も対照的な木なんだと思う。

まだ寒くても、ゆっくり咲いて、長く楽しめ、品もある素敵な木だな。
自分もこうでありたいものです。

梅の木が一本だけ植えられている好文画廊さん。

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ムツカシそうな名前だな~としか思っていなかったが、能をやったおかげで意味判明。

 

梅の木のことを「好文木(こうぶんぼく)」と呼んでいる。
謡曲「東北(とうぼく)」の中のキリの部分で出てくる、シテとのやりとりの言葉。


 春鶯囀(しゅんのうでん)という楽は。これ春の鶯。
 鶯宿梅(おおしゅくばい)はいかにや。これ鶯のやどりなり。
 好文木(こうぶんぼく)はさていかに。これ文を好む木なるべし。


※春鶯囀の囀(でん)はさえづる、という意味だそうな。
春の鶯がさえずる楽、、、言葉に萌えますな。


浮名を流した恋多き和泉式部がついの住処にした屋敷の目の前には梅の木があったそうな。和歌に長けた文才のある女性だったそうです。


 文学(ぶんかく)さかんなれば。花の色もますます、匂い常よりみちみち。
 梅風(ばいふう)四方に薫ずなる。


かぐわしい梅の香りが立ちのぼって来るようである。うっとりとした気分になる。(萌え)

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そんな連想をしながらあらためて好文画廊さんと梅をみると、
なんだか違った風景に見えてくる。