歌舞伎座アゲイン
会社の近所の美容院に勤める友人Yに誘われて、
歌舞伎座に行って来た。(これは終演後夜の写真)
風邪も順調に快方に向かっており、
リハビリ的な、ちょうど良いお出かけである。
しかもなんと夢の1階席!
レッドカーペットのロビーを抜け、
歌舞伎座幕の内弁当もゲット!
でも、リピーターらしきおばさまたちは皆、
柿の葉寿司弁当を買ってゆく。
そっちの方がツウなのかな?
歌舞伎を見るのはこれで2度目。
1度目は新春大歌舞伎。1月21日、夜の部「黒塚」
その時「歌舞伎ってすごいわぁ~~~!!!」と感激し、
(猿之助さん、そしてお囃子方がほんとにすごかった!!!)
近いうちにまた観に来ようと思っていたので、
今回のお声掛けは、待ってました!な、
とてもウェルカムなお誘いであった。
馴染みのお客様から貰ったチケットだそうな。
そんな貴重な1席を私にくれて、ほんとに有難や~
いつも彼女に辛口であるが、本日ばかりは満面の笑顔である。
記録のために感想メモ
1、一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)陣門、組打
⇒熊谷次郎直実=中村吉右衛門さん
舞台に出てすぐわかる、
あ、この人、時代劇のあの吉右衛門さんなんだぁ・・とすぐわかる声、話し方
やっぱり華があるな、と思う。
ストーリーは「敦盛」を知っているおかげでだいたいわかるけど、
何故、直実の息子と敦盛が入れ替わってしまっているのか不思議。
(直実が自分の息子を殺してしまうことになっている)
私が知ってる話だと敦盛は敦盛なんだけど、歌舞伎だと違うのか~??
一番感動したのは、組打の方の浄瑠璃の竹本葵太夫さん。
謡がもんのすごく、巧い!!!!!と思った。
浄瑠璃のことはよくわからない素人ながら、そう思う。
高音も低音もよく出て、引く声も伸びやかでよくとおり繊細だった。
気合も半端なく、溢れるような情感だった。
ものすごいいいもん聴かしてもらってる!!という感動で、すごく幸せ・・
浄瑠璃てすごいわ~~~、名前追っかけてまた聴きに行きたい・・
幕の間に、お約束の幕の内弁当を食す。これでしょー
旨さひとしおである。
そんな間に幕がドンドン入れ替わる。
(LIXIL)
スポンサーの名前が入れられた絢爛豪華なものばかり。
(伊藤園)
(清水建設)
(永谷園)
入れ替わる風景と言えば大げさだけど、目に楽しい。
能と同じでまんなかに挟まれる演目はライトなものか、お笑い系らしい。
これはライト系だと思う。華やかで賑やかで綺麗で、楽しく観れる。
舞踊がきれいで、全体、お祭りの晴々しさでいい気分になる演目だった。
3、水天宮利生深川(すいてんぐうめぐみのふかがわ)
⇒船津幸兵衛=松本幸四郎さん
明治初期の、現代劇っぽい、しかも暗~~~い貧乏くさいストーリー。
幸四郎さんが物狂いの役をやりたくて選んだのかな~?と思っちゃう。
気が狂うようすは難しそうだし、巧いなと思うけど。
せっかく東銀座の歌舞伎座までわざわざ足を運んでまで
こんなにとことん暗くて、救いの無いものを見せなくてもと我慢しながら
きっとどんでん返しのハッピーエンドがあるだろうと期待し最後まで観る。
無くはないけど、え、これだけ?的なハッピーエンドであった。
水天宮さんの利生といえば、そうだけど。
もっと大盤振る舞いにいこうよーーーと、ケチな庶民の私としては思っちゃう。
お囃子が見事だったので、頑張ってみれました。
浄瑠璃の竹本東太夫さんは声にボリュームがあって美声だったなー。
そのあとはプロント歌舞伎座タワー店で軽く呑む。
大人っぽい雰囲気。
銀座で飲んでるんだーと嬉しい感慨に浸れる。
お互いの近況報告ばなしで、話に華が咲くのであった。
もちろんYさんに大感謝である。
夜、友人と楽しく銀座を歩けるというのも幸せなことである。